頬がたるんでしまうのは、加齢が原因だと思い込んでいませんか?たしかに加齢のせいはあるでしょう。でも、原因が“加齢”だなんてなんだか納得できません。そんなことで納得してもらいたくもないですね。たるみの原因はずばり乾燥にあります。何からの原因(冷え、元々の肌質etc..)でお肌が乾燥してしまうことでお肌の細胞同士の水分量が減り、細胞同士の間隔が広がってしまうことでたるみは生まれてしまいます。つまり、たるみを治すには保湿ケアがとても重要になるということです。「保湿ケアはしっかりとやっているつもり」なんて方は多いでしょうが、今一度、ご自分で行っている保湿ケアを見直してもらいたいと思います。
まずはクレンジングや洗顔から見直してみましょう。クレンジングはオイルクレンジング、洗顔はスクラブ洗顔、このような方は当然のようにお肌が乾燥しやすくなるでしょう。オイルクレンジングは皮脂を取り除くのが得意ですし、スクラブ洗顔も皮脂を取り除きながら、お肌まで傷つけてしまいます。クレンジング後、洗顔後はどうしてもお肌が乾燥してしまいやすくなりますので、例えば、クレンジングは保湿効果の高いミルククレンジングやクリームクレンジング、洗顔料はセラミドやヒアルロン酸など保湿成分が配合されているようなものを選ぶようにしたほうがいいです。今自分が使っているクレンジングor洗顔が乾燥しやすいかどうかよくわからないという方は、クレンジング・洗顔後のつっぱり感で判断するといいです。つっぱり感が強いということはお肌が乾燥するサインになりますので、その場合、買い替えを検討した方がいいでしょう。
![水分量と油分量のバランスが大事なので肌質に関係なく保湿ケアをする](./img/6_2.png)
「私は皮脂っぽい肌質なので洗顔後は化粧水だけでいい」なんて思っている方が多いですが、これは大きな勘違い。お肌の保湿力というのは、水分量と油分量によって正常にバランスが保たれますので、どちらか一方が多い状態では肌質は改善されないのです。皮脂っぽい場合は水分量を高めてあげて油分量を減らさなければならないわけです。乾燥しやすい方は水分量・油分量ともに高めてあげないといけません。肌質がどうこうではなくて、それ以前に保湿ケアはすべての肌質において重要になります。
肌質に関係なく保湿ケアは必要ということですが、なんでもかんでも保湿ケアをしていればOKという話ではありません。大事なのは水分量と油分量のバランスを整えることになりますので、例えば、皮脂っぽさを感じるような方は保湿化粧品でもさらっとしたタイプの化粧品を選んであげたほうがいいでしょう。逆に乾燥に悩まされている方は多少ベタつきを感じられるような化粧品を選んだほうがお肌にとっては好都合だといえるでしょう。その際ポイントになるのがたくさんつけすぎないことです。たくさんつけると水分量と油分量のバランスが崩れるので、あえて薄く塗っていくのが上手な保湿ケアのポイントになります。
![目元・口元には保湿化粧品を重ねづけする](./img/6_4.png)
もう少し正確にいうと、少量しか付けない部分とちゃんと付けてあげる部分を分けてあげることが大事になります。例えば、Tゾーンはもともと皮脂が出やすいので少量でOKですが、目元や口元は乾燥しやすいですから、少量を全体的に塗り終わった後に重ねづけしてあげるとより効率よくお肌の水分量を高めることができるようになります。フェイスラインも乾燥しやすいので、肌質に合わせて重ねづけしてあげるといいでしょう。セラミドやヒアルロン酸に加え、プロテオグリカン、エラスチンといった保湿成分、お肌が刺激を感じやすいのであればローズマリーやローマカミツレなど植物由来の保湿成分が配合された保湿化粧品を選ぶようにするとお肌の負担になりにくいです。