頬のたるみは乾燥やコラーゲン不足など色々な原因があるのですが、その中で意外に多いのが「口周りの筋肉の低下」を原因とするパターンです。話すときに顔の筋肉が使われるので、顔は筋肉が衰えにくい部位だと思われがちですが。実際は話すだけでそんなに筋肉は使いません。さらにいえば、年齢とともに喜怒哀楽が顔に出にくくなる(例:怒っていても表情にはそんなに変化がない、ちょっとしたことでは笑わなくなっている)こともあって、どうしても大人になると顔の筋肉は使われにくくなり、衰えてしまいます。顔の筋肉を「表情筋」と広義には言われますが、表情筋は衰えるとたるみやすくなり、また、脂肪がつきやすくなってしまうため、頬はたるみを感じやすい部位となります。表情筋をトレーニングするためにおすすめしたいのが「舌回し体操」です。
舌回し体操は頬のたるみ対策の中でも最も手軽に簡単にできる方法なので皆さんにおすすめできます。やり方は何ら難しいことはありません。口を閉じて、軽く膨らませた状態で、歯列に沿うように、舌でお肌を内側から押すような形で体操していきます。時計回りに20〜30回、反時計回りに20〜30回ほど行ってあげるだけでもすごく効果的にたるみを対策することができます。ポイントとしては始点と終点を決めて、ゆっくりと大きく円を描くように舌を回すことです。
普段あまり筋肉を使っていない方は、10〜15回ほどで翌日に筋肉痛を感じたりすることもあるので、自分がいかに表情筋を使っていないかがよくわかる体操でもあるのです。あまり筋肉痛を感じないようであれば、もっとゆっくり大きく描くことを意識したり、1セットの回数を増やす、または、セット数を増やしてあげるようにするといいでしょう。
筋肉痛を感じられる程度まで行うのが舌回し体操の理想的な形となります。筋肉痛がくるということはその筋肉(表情筋)に効いているという証拠ですから、たるみを引き締めたり、また、ほうれい線を浅くするのに役立ってくれるはずです。実は、舌回し体操は首の筋肉も鍛えることができます。円を描くときに、大きく円を描くことを意識してあげると首元まで鍛えることができ、フェイスラインから首のたるみも一緒に対策することができるので、できるだけ大きく円を描くように体操をしてあげると効果的です。舌回し体操を行うとパロチンと呼ばれるホルモンが分泌され、皮膚細胞の再生力を高めてくれると言われているので、毎日しっかりと行ってあげるようにするだけで本当に頬のたるみは改善できちゃうんです。
嬉しいのは、たるみを改善させつつも他にも色々な効果に期待できるということなのです。例えば、舌を回すことによて唾液の分泌量を増やすことができるので、口臭を予防する働きがあったりします。口の中の唾液の量が減ることでニオイが増すと言われていますので、舌回しを毎日行うだけで口臭ケアもできちゃうんですね。他にも、免疫力を高めることができます。免疫力を高めるというと少し抽象的かもしれませんね。
唾液の分泌量が増えることで虫歯を予防したり、歯周病の予防ができたりします。そういう意味での免疫力向上に役立つんですね。舌回し体操は目の周りの筋肉(=眼輪筋)をほぐすのにも役立ちますので、人によっては舌回し体操をしていて目がぱっちりと大きくなったという方もいるのです。このようにたるみ以外の効果にも期待できるので、毎日でも行いたいものなのです。お金をかけずにできる方法なので継続して続けていきましょう。